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マニュアル


注意事項
NOTICE
●対象利用者

 本書は株式会社デジタルペーパー社の販売代理店、販売代理店より機器を購入し施工工事を行う工事事業関係者とシステムを使用するユーザーが利用することが出来ます。

●責任範囲

 記載の内容についてはDigital Wayを販売、導入、利用する人のみに責任を持ちますが、他のシステム利用者にはいっさいの責任や保証は負いません。また、当社のシステムを既存のシステムをDigital Wayの監督下以外で工事利用された場合には記載の内容はシステム全体について保証が出来ません。各LAN設計者が全ての責任の上で工事施工と十分なフォローを行ってください。

 一般のLANと接続する場合はDigital Wayのシステムを十分に理解した上で行ってください。

●禁止事項

 本マニュアルを無断でコピー使用してはいけません。
  本マニュアル記載の内容を無断で改変し利用することは禁止します。また、本書の内容を無断で利用することを禁止します。
  株式会社デジタルペーパーでは内容の無断利用及び改変によって生じる問題にはいっさいの責任を持ちません。

●商標

 Digital Way は株式会社デジタルペーパーの商標です。
  WebGateは株式会社ランゲートの登録商標です。

目 次
INDEX
  1. INFOMATION
  2. PREFACE
  3. PLANNING
  4. INSTALLATION
  5. FQA
  6. NOTE
インフォメーション
1 . INFOMATION
Digital Wayはランゲート社の供給する全く新しいLAN構築機器であるWebGateシリーズにデジタルペーパー社が開発した機器をプラスし、各種ノウハウを加えて提供するTV共聴型LANシステムです。
  • 保証
  • メンテナンス&保証
  • サーポート窓口
  • 保証書見本
保 証

 Digital Wayブランドで導入されたTV共聴型LANシステムは機器を含めシステム全体に1年間の無料保証を実施いたします。保証期間はシステム引き渡し後1年間となります。販売代理店及び施工事業者は所定の用紙に必要事項を記入の上配線図面とともに株式会社デジタルペーパーまで送付してください。

システムの保証には全ての機器をDigital Wayが供給システム機器で構築する必要があります。具体的にはランゲート社のマークあるいはDigital Wayの認定シールが付与されていることが必要です。TV共聴型LANシステムは高度の信号制御技術を使用していますのでDigital Wayにおいて作動確認をしていない機器では同一ブランドの商品においても保証できない場合があります。LAN機器を提供するメーカーによっては製品仕様を予告なく変更することがあり、信号強度などが微妙に変わる場合があるためです。

メンテナンス&保証
MENTENANCE & WARENTRY
Digital Wayではメンテナンス契約を行います。機器の保守と機器の保証を同時に行いユーザーに安心して使用してもらうためのシステムです。

メンテナンス範囲:ブースターボックス内から壁内のWebGate-2までのLAN設備。ブースター、分配器を含む。ただし、他社製品では除外する製品もあります。
保証範囲: Digital Way供給商品。
除外項目: 人為的に破壊された部品については部品、工事とも有料。

サポート窓口
SUPPORT
ランゲート株式会社
Digital Way サポートデスク

TEL 06-4806-5003
FAX 06-4806-5009
E-mai: office@mb.langate.co.jp

テクニカルサポート時間 平日10時より午後5時まで、都合により担当者が不在の場合がありますのでご了承ください。
保証書見本
EXAMPLE
見 本

保証書

 下記の内容において保証いたします。(必要事項を全て記入してください。記入漏れがある場合は保証が無効になる場合があります。)

ランゲート株式会社
〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-14-22
        リクルート新大阪ビル

商品名          Digital Way (No. 000****123)
完工日          1999年1月1日
保証期間         完工日より1年間

物件名         デジタルマンション
物件所在地       京都市下京区デジタル町
ネットワーク管理者名  デジタル太郎
連絡先         電話 075-315-****  Fax 075-315-****
部品と数量       別紙添付
配線図         別紙添付

工事事業者       デジタル京都株式会社   印
工事責任者       ネットワーク二郎

はじめに
2 . PREFACE
  • TV共聴型LANシステムについて
  • このマニュアルについて
  • 一般的なTV共聴について
  • 一般的なLANについて
  • Ethernet 10BASE-2について
  • Ethernet 10BASE-Tについて
TV共聴型LANシステムについて
TV/LAN SYSTEM
TV共聴型LANシステムとは従来のTV共聴システムをそのまま利用してコンピューターネットワークを構築するシステムです。もちろんTVは従来のまま使い続けることが出来ます。何らの変更や設定も必要ありません。LAN信号はTV信号とともに同一の同軸ケーブル内を流れます。利用者にはあたかもコンピューター配線(LAN配線)とTV配線が2本あるかのように感じられることでしょう。このシステムは従来不可能であったり、コストに阻まれてLAN工事をあきらめていた所にマルチメディアを扉を開きます。

  TV共聴型LANシステムはTV共聴側には全く影響がありません。一方、LAN側の信号はTV線の中で通信させるため特性インピーダンスを50Ωから75Ωに合うように変更しています。信号の変調方法や形態を変更しているわけではありませんが、機器を完全に作動させるために処理を行っています。この処理以外はIEEE802.3の規格と全く同一です。利用者は何も気にすることなく使用できます。
  建築設計者や工事事業者にとってコンピュータの規格というには馴染みにくいものですがIEEE802.3の規格には十分注意する必要があります。TV共聴型LANシステムは特性インピーダンス以外はこの規格に準拠します。TV共聴型LANの設計でも規格内で行う必要があります。

  施工以前にいくつか理解しないといけない部分はありますが、TV共聴型LANシステム―Digital Way―を導入すれば1本の電話回線でビル全体のコンピューターがインターネットへ接続可能になるのです。この効果は大きく非常に安いランニングコストでかつ高付加価値の回線を自由に使うことが出来るようになるのです。
このマニュアルについて
A CAUTION FOR USIING THIS MANUAL
 このマニュアルはランゲート株式会社がDigital Wayを導入していただく関係者と利用者に、よりスムーズに導入できるように作成したものです。従って通常のLANの利用者や他のシステム利用者は参考にするべきではありませんし、してはいけません。
一般的なTV共聴について
TV NETWORK SYSTEM
 本マニュアルでいうTV共聴システムとは、テレビジョン共同受信設備のことで1970年頃から普及し始めたビルの共同受信システムのことです。当初はVHFやUHFだけでしたがBS放送やCS放送の開始とともに共同受信設備も高度化しています。また、CATVでは双方向システムの導入によりマルチメディアの媒体として利用しようとする動きも出てきています。

 このTV共聴システムではケーブル線に5Cや7Cと呼ばれるケーブルが利用されています。このケーブルは特性インピーダンスが75Ωです。前に着く数字はケーブルの太さを現しています。ケーブルの太さと線材はともに信号のロスと大きな関係を持っています。

 基本的にTV共聴の設計では最も電界強度の低い部分で65~70dBが確保できるように設計されています。CATV事業者によっては75dBを設計基準としているところもあります。TVの画面の感じ方はさまざまですが、65dBを下回るようでは問題があります。場所や受信設備によって要求性能は異なります。

 Digital Wayを施工するにあたってはTV共聴の十分な知識と経験が必要になります。TV信号の利用度の広がりのためTV共聴のみでもかなり複雑になっていますので、不明確な点は事前に調査の上工事に着手しください。Digital Wayは完全なTV共聴工事を要求します。TVが映らない状態ではLANの構築はままならないでしょう。

 テレビジョン共同受信設備の工事に関しては下記のような諸規定がありますから是非とも順守してください。

□ 有線テレビジョン放送法
□ 電気設備技術基準

 次項にはチャンネル別周波数の一覧及び同軸ケーブルの減水特性表をを記載しておきますので参考にしてください。

表 チャンネル周波数テーブル
表 同軸ケーブルの減衰特性(単位:dB/km)
(注)メーカー及び測定機の種類により多少数字は異なります。
一般的なLANについて
ETHERNET LOCAL AREA NETWORK
 LANとはローカル・エリア・ネットワークの略号で一般的にはコンピューターの小規模なネットワークを意味します。通常は数台から200台以下ぐらいのコンピューターで構成されます。しかしこの定義はさして意味のあるものではありません。

 LANの中で使われる信号形態は1つではありません。よく利用されるのがEthernetやTokenlingです。日本では前者、USAでは後者が支配的です。共に国際規格IEEEに準拠しています。

 Digital WayではEthernetを利用します。ただし、他のシステムが利用できないわけではありませんので、導入物件に最も合う形で設計をお願いします。

 Digital Wayの元となるLAN配線はEthernet 10BASE-2 の規格です。これはIEEE802.3に規格化されています。この規格内容は非常に分かりにくいですが、解説書も出ていますので一度読まれることをお勧めします。このほか10BASE-Tを利用して接続する方法があり、より一般的な方法です。Digital Wayにおいても室内の配線は10BASE-Tで配線することをお勧めします。この規格もIEEE802.3に記されています。

Ethernet 10BASE-2について

 10BASE-2は10BASE-5と同じように同軸ケーブルを用いる伝送方式を利用しています。ネットワークのワイヤリングが極めて簡単で室内配線のバックボーン用配線として多く用いられていました。T型コネクターによりコンピューターやハブとの接続が可能なのも大きな特長です。

 通信速度は10Mbpsでバス型配線(トロポジー)を採用しています。10BASE-2で使用する配線は同軸ケーブルで断面径5mm、中心導線0.89mm、シールド径3mmです。

T型コネクター
10BASE-2は工事性に優れる配線方法ですが、いくつか制限事項があります。

  □ 端末接続箇所が最大30ポイント
   □ 1セグメントあたりの最大セグメント長が185m
   □ デバイス間の距離が最小0.5m

 1セグメントに取り付けるデバイス数や最大長が決まっていますが、セグメントは最大3つまで接続できます。この接続にはリピーターを使用します。実際の配線では10BASE-5や10BASE-Tを組み合わせてネットワークを構築していきます。
  10BASE-2はDigital Wayにおいて基本となる配線方法ですから十分に理解しておくことをお勧めします。

T型コネクターと配線接続
Ethernet 10BASE-Tについて

 10BASE-Tは現在最も一般的なネットワークの接続方法です。この規格もIEEE802.3です。配線にはツイストペアケーブルを用い、接続部分にはモジュラージャックRJ42を使用します。大規模なLANになると10BASE-2や10BASE-5と組み合わせて使用するのが通常です。10BASE-Tが使いやすいのは終端処理が内蔵されているため使用者にとって気にする必要がないことが挙げられます。
  10BASE-Tにもいくつかの制限事項があります。

    □ ハブの通過は4台まで
     □ ケーブル長は最長100m

図 10BASE2 の基本的な配線方法
図 10BASE-2 ケーブル断面
 このように10BASE-Tは通常室内の配線に使用するのに適した規格になっています。Digital Wayではシステム全体にリピーターやハブを使用してネットワークを構築しますのでハブの段数は十分に気を配っておく必要があります。リピーター、ブリッジやルーターなどの基本的な機器の性能や使用条件は是非とも理解しておいてください。その上で室内のハブが何段使えるのかをユーザーに伝える必要があります。

第3章へ

   
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