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FAQ

 

  1. Q ルータの設定を教えて下さい
  2. Q CATVで問題になっている流合雑音は影響ないのですか。
  3. Q なぜテレビとコンピューターが同時に使えるのでしょうか
  4. Q CATVとはどのように繋げばいいのでしょう。
  5. Q 有線放送をTV共聴ラインを通して供給する場合、 Digital Way との周波数帯域の問題は生じないのでしょうか。
  6. Q WebM/SII(WebMix/Separator)の使用方法を教えて下さい。
  7. Q 各住戸が同時にインターネットを利用した場合に混信はしないのでしょうか。
  8. Q プロバイダーや回線の選択はどうすればいいですか。
  9. Q Digital Wayはどんな同軸ケーブルにも対応できますか。
  10. Q 現在、通信速度は10Mbpsですが、100Mbps対応は可能ですか。
  11. Q ブースターにLAN信号が流れますか。
  12. Q 1系統に端子は何個まで接続できますか。
  13. Q テレビ画質に影響はありませんか。
  14. Q 既存の共聴設備はどこまで利用できますか。
  15. Q インターネットと接続する場合の必要な回線及び周辺機器は?
  16. Q サーバーは必要ないのですか。
  17. Q ルーターやサーバーはどこに設置すればいいのでしょう。
  18. Q 各室何台までPCがつなげるのでしょう。
  19. Q 全室WebGate-2に取り換える必要があるのですか。
  20. Q 例えば100室だと工事期間はどれくらい必要でしょう。

Q1  ルータの設定を教えて下さい。
A1 ルータはメーカや機種によって設定が微妙に変わりますが基本は同じです。

ここではYAMAHA RT105i/RTA55i/54iの設定例を示します。特にこだわりがなければこのまま入力すれば通信します。(注:ルータの設定に関するお問合せにはお答えできません。ルータメーカのカスタマーセンターにお聞き下さい。)

必要な情報

  1. 認証用IDとパスワード
  2. DNS
  3. 任意のパスワード二つ(ルータログイン用)

設定例
ogin password $$$$$                      ($$$$$にpasswordを入力)
administrator password $$$$$                  ($$$$$にpasswordを入力)
ip lan1 address 192.168.11.1/24                 (この設定が後で便利)
ip lan1 routing protocol none
ip lan1 rip listen none
ip lan2 routing protocol none
ip lan2 rip listen none
ip route default gateway pp 1 metric 1
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor masquerade static 1 1 192.168.11.1 tcp telnet  (この設定が後で便利)
nat descriptor masquerade static 1 2 192.168.11.1 icmp *    (この設定が後で便利)
pp select 1
pppoe use lan2
pppoe auto disconnect off
ip pp mtu 1454
ip pp nat descriptor 1
pp auth accept pap chap
pp auth myname $$$$$ ?????                  ($$$$$にID、????にpasswordを入力)
ppp lcp mru on 1454
ppp ipcp ipaddress on
ppp ipcp msext on
ppp ccp type none
pp always-on on 60
pp keepalive interval 30 10
pp enable 1
httpd service off                       (105iでは不要)
httpd host none                        (105iでは不要)
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.11.10-192.168.11.199/24          (この設定が後で便利)
dns server ###.###.###.### ###.###.###.###          (DNSを入力、4つまで、なくても可)
dns server pp 1
dns private address spoof on
analog supplementary-service pseudo call-waiting
analog extension dial prefix line
analog extension dial prefix sip 9#

 

 

Q2 CATVで問題になっている流合雑音は影響ないのですか。

A2 問題ありません

Digital Wayはデジタル信号(イーサーネット信号)をそのまま利用していますので原理的に流合雑音は起こりません。これはイーサーネットの特徴で同時に2台以上のコンピュータが作動することはないためです。また、各端子から入力される信号はすべての能動機器でデジタル処理をされるため1回1回ノイズが除去されます。この結果、ノイズが流号することは決してありません。下記の表は郵政省の諮問機関であるCATV協議会が提出した流合雑音に対する対処方法です。イーサーネット方式が当社の方式です。


Q3  なぜテレビとコンピューターが同時に使えるのでしょう。
A3 簡単に説明しますと次のようになります。

Digital Wayと他のTV放送サービスについて
  Digital Way
は基本的にCATVや衛星放送とは影響しあいません。共同受信設備の設計が端末出力において68dBが確保されるようになされていれば問題はありません。
Digital Wayの技術的は説明は非常に難しいですので、周波数の問題について簡単に説明いたします。

  • TV放送について
    TV放送はビデオ等の映像ベースバンド信号を変調をかけブロードバンドとして流しております。これは一般放送、FM、CATV、衛星放送であっても全て同じです。また、電話も同じ原理で作動させています。変調方式を採用すると周波数帯が広く使えるために何百チャンネルも同時に流せるようになるのです。変調波は信号を増幅することも可能で長距離通信に使われるのはこのためです。
  • LAN信号について
    LAN信号は名前の通り、ローカルエリア(局所地域)を対象とした信号伝送方式です。このため信号はベースバンドのまま利用されています。Ethenet 10Base-2の規格では5及び10MHzの信号が流れます。また、信号は原理的には帯域を持ちません。ベースバンド信号には帯域幅という考え方が馴染みません。
  • Digital Wayについて
    一般にベースバンド信号が流れる線に他の信号を重畳させることは不可能と思われてきました。考えもしなかったというべきかもしれません。
    信号の混合は下記の図のようになっています。もともと信号は共存できる位置関係にあるのです。
    ただし、混合するだけではLANは作動しません。特許とノウハウにより問題なく作動させることができます。日本の電波法に規定される信号を使用し、共同受信設備においてVHS放送が68dBの出力が確保されるように設計されればTV放送に問題が出ることはありません。すでにCATVやCS放送については十分な実績を得ており、いずれも問題は生じておりません。

Q4   CATVとはどのように繋げばいいのでしょう。
A4  CATVで映像を供給する場合も通常のアンテナと同じように考えてください。

インターネットのサービスをCATVから受ける場合は保安器後に2分配器を設置し、片方を増幅器に入力し、もう片方をケーブルモデムで受けた後に両方をHeadCubeに接続してください。

Q5   有線放送をTV共聴ラインを通して供給する場合、Digital Wayとの周波数帯域の問題は生じないのでしょうか。
A5  一部チャンネルで重複が生じます。

大阪有線440、キャンシステムともに使用帯域が一部重複いたします。問題の帯域は低周波側で特に大阪有線の場合はD1~15チャンネルが聞こえにくくなるようです。対処方法としてはアップ/ダウンコンバーターをご利用になるか、別線対応にするのが根本的な方法です。利用者の合意のもとに対象チャンネルの劣化を許容しているところもあります。全てのチャンネルに障害が発生する訳ではありませんので既存場合は費用対効果の問題となります。下図はコンバータを使用する場合の周波数帯域の割当と考え方を示しています。

Q6 WebM/SII (WebMix/Separator) の使用方法を教えて下さい。
A6 WebM/SIIはTV信号とEthernet信号を分離または混合する機器です。

使い方は様々ですが、最も多い利用方法はTVアンプ(ブースター)のEthernet信号バイパス回路を作るときに使用します。他にもTV信号を加工したい場合にEthernet信号を前もって分離したい場合などにも使います。臨機応変な使い方ができますから、作動を十分に理解しておくことが必要です。
利用例

Q7 インターネットマンションの各住戸が同時にインターネットを利用した場合に混信はしないのでしょうか。
A7 混信は起こりません。

ここが変調方式を用いた放送や通信と異なるところです。テレビやアナログ通信では混信やノイズが問題となりますが、デジタルデータ通信ではこの問題は色々な方法で解決しています。これがデジタルのいいところで、デジタルテレビもノイズの少ない画面が期待されています。ところでLANではドライバーといわれるチップがあり、調整しています。ドライバーはネットワーク内に通信が流れているか否かを判断します。流れていなければ通信窓口を解放し相手先のコンピュータに通信を送ることを連絡し、通信を開始します。通信が流れていれば待機するようにコンピュータに指示を出します。ですから通信は必ず1対1で行われ混信は起こりません。同時に使っているように見えてもミリ秒で逐次通信が行われているのです。この通信方法をパケット通信と呼びます。

Q8 プロバイダーや回線の選択はどうすればいいですか。
A8 ご利用形態とランニングコストを考えてお選び下さい。

Q9 Digital Wayはどんな同軸ケーブルにも対応できますか。
A9 できます。

ただし、推奨する同軸ケーブルは S-5C-LGH 以上のケーブルです。信号はどのような同軸ケーブルでも流すことができますが、ケーブルが劣化していたり、配線がショートあるいは断線している場合は使用できません。実績としては20年以上前の5C-2Vケーブルでも通信はできています。新築物件の場合はできうるかぎり最高のケーブルを使用して下さい。10年、20年後に差が出てくることが予想されます。   ケーブルの品質はネットワークの設計や総延長に影響します。新築物件の場合は指定のケーブル S-5C-LGH をご利用下さい。当社の損失は全て S-5C-LGH を基に算出しております。S-5C-FBなどの低品質ケーブルをご利用いただく場合は採用者の全責任で決定して下さい。LANの場合、低品質ケーブルを許容量以上使用すると通信が突然できなくなります。TV映像のように徐々に劣化することはありませんから注意が必要です。

Q10 現在の通信速度は10Mbpsですが、100Mbpsの対応は可能ですか。
A10 現行商品は対応していません。

将来100Mbpsをサポートする商品を開発する計画はあります。しかし、現行商品とは使用周波数帯域が異なりますので利用できません。将来考えうる最も有効かつ効果的な方法は本線部分を100Mbpsとすることです。コストアップは最小限で効果は十分です。このほかスイッチを利用することもできます。

Q11 ブースターにLAN信号が流れますか。
A11 流れません。

 
ブースターは双方向、単方向を問わずLAN信号を通過させることはできません。さらにブースターにLAN側の信号を入れてはいけません。必ずLAN信号をカットしておく必要があります。ブースターを通過させるためにはWebMix/Separaterを利用して バイパス回路 をつくってやる必要があります。

Q12 1系統に端子は何個まで接続できますか。
A12 6個程度付けることができます。

端子数は電波状態を考慮する必要があります。通常TV共聴では3~6個を直列ユニットでつなぎます。電界強度を計算して決定して下さい。設計上の目安は70dBです。実際には68dBあればきれいな画質が保てます。

[Q13 テレビ画質に影響はありませんか。
A13 全く影響ありません。

TV画像が映っている状況では全く問題ありません。カラーテレビの画像が白黒になっているようなことがあれば別ですが、常識の範囲内でTVが映っているという状況では影響は全く出ません。影響が出るような機器であれば商品として成り立たず、普及もしなかったと思います。実績が証明していますのでご安心下さい。

Q14 既存の共聴設備はどこまで利用できますか。
A14 基本的にはずべて使えます

全ての同軸配線が利用できますが、ケーブルの劣化や損失等は測定する必要があります。また、現行の機器は全く使用できません。分配器、分岐器を含めLAN信号は通過しません。交換またはLAN信号が通過しないように設計してやる必要があります。既存設備がどこまで利用できるか、どこまで使用するかは設計者の能力というところでしょうか。

Q15 インターネットと接続する場合の必要な回線及び周辺機器は?
A15 OCN等専用線ではDSU、ルーターが必要です。ADSLではADSLモデムとブロードバンドルータ、光ファイバーではONUとブロードバンドルータが必要です。

 
このほか電話回線、専用線の申し込み、プロバイダー契約が必要です。OCNなどのキャリアが行っているプロバイダーサービスでは全て行ってくれます。 PPPoEを利用するサービスは専用線ではありませんから、回線手配などは依頼者側で行う必要があります。

Q16 サーバーは必要ないのですか。
A16 サーバーは必ずしも必要ありません。

 
サーバーを設置するとLAN全体のパフォーマンスは向上しますが、管理コストが上がります。業務ユース以外ではお勧めしません。サーバーはプロバイダー側のものを使うのが望ましいでしょう。

Q17 ルーターやサーバーはどこに設置すればいいのでしょう。
A17 WAN側に出すルーターはどこにでも付けることができます。

 
マンションや寮などで人が触れるところにおくのは余り安全とは言えません。さらに室内に向かう線(支線)では他の階でコンピュータを設置することが考えられます。このコンピューターが正常に作動すれば問題はありませんが、ノイズなどを発生させた場合LANから切り離されます。そうなるとLANとルーターの接続が切れることになるのです。このため設計に余裕があればバックボーンにルーターやサーバーを付けるほうが安全度が高いと言えます。一般的な取り付け時のサイズは ここ を御覧ください。

Q18 各室何台までPCがつなげるのでしょう。
A18 制限はありません。

 
LANの設計次第で無制限にLAN接続が可能です。この場合各種の知識が必要です。この知識を持った人をシステムインテグレーター(SI)と言います。Digital Wayの認定者はこの知識を十分に習得しなければいけません。

Q19 全室WebGate-2に取り換える必要があるのですか。
A19 各ライン(セグメント)単位で全て交換する必要があります。  

ビル全てを一度に交換する必要はありませんが、ランダムな交換はできません。ライン単位に交換して下さい。

Q20 例えば100室だと工事期間はどれくらい必要でしょう。
A20 2日で行うことができます。

 
例えば物理的な障害がない場合、4人×2日で工事することが可能です。ただし、作業者が未熟であると必要以上に時間がかかります。作業手順など熟知しておく必要があります。予定を組む場合、予備日は必ずとっておいて下さい。
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